NONAM

CONTACT

アタック・オブ・ザ・キラートマト感想

prime videoはこちら

※食べ物を粗末にする描写が苦手な方は視聴に注意してください。

みた。2024年1月時点でレビューは星4でした。先人たち。先人たちよ……。

なんじゃぁ…こりゃあ……。

制作1978年だそうです。マジ? 昨今のB級映画ブームの中で生まれたのかと思ってた。

おもしろB級映画と思って観ると苦痛ですが、つまらんZ級映画というには色々やってて偉いっちゃ偉い! 面白いところもあるし、冗長なところもあるなという印象です。

あと映画のほとんどが観られるっちゃ観られます。パニックもの・戦争もの・ミュージカル・サスペンス・ドタバタコメディ・カーチェイス・そして恋。サメみたいなのもあるよ。パニックホラーだと思って観ないほうがよいです。

色々やってるぶん、全部さわりのところだけ食べてる気分にはなります。いや、海が出てきた瞬間「嘘だろ!?」と思って爆笑しましたが。最序盤で(深く考えてはいかんやつだな…)というのは分かるので、すぐに脳みそを取り出しておくとよいです。むしろ頭蓋の中に収めておくと誤作動起こして今後の生活に支障が出るかも。

この映画のことは今後百年思い出さなくてもいいとさえ思うけれど、この映画が今後百年アマゾンプライム(無料枠)に置かれることで不意に誰かを魅了するかもしれない。その残酷な物語を見たい。私は。

全体的にではあるけど、特に冒頭~中盤はコントっぽさがすごい。それも舞台じゃなくてテレビのコント番組。フルハウスみたいなのを思い浮かべていただければたぶん正解です(内容はぜんぜん違うよ!)

カメラほぼ正面固定がそう見えるのかな。あと、

①誰もいないセット

②シーンの登場人物が登場

③オチがついたらフェードアウトorワイプアウト

をやるとそうなるっぽい。思い返してみると誰もいないところにキャラクターが入ってくるというシーンは現代では少ない気がする。とはいえ大好きTVシリーズ特攻野郎Aチームでもそういうシーンはあった気がするので、単純に時代的な撮り方の特徴なのかもしれません。70~80年代洋画をいっぱい観れば分かるかもしれないけどそこまでの情熱はないので全部想像で喋ってます。

笑いどころは結構分かりやすいのですが、おそらく面白がるために必要な教養があるな…という雰囲気。教養!?

あと普通に映像と脚本の足りなさはあると思う。ストーリーに関わる部分はちゃんと伝わったことを鑑みるに、笑いどころって過不足なく説明しなきゃいけなくてどうやらムズいっぽいですね。文化と時代が違うのでなおのこと…実際1980年代の日本の映画のギャグでも多少分からないところはあると思う。40年経てば笑いどころユーモアも変わる。

ただし、ギッチギチの会議室におじさんたちが詰め込まれるシーンは必見です。
ギッチギチの会議室は時代を超えるね。

 

以下ネタバレだよ。

 

 

 

血が出なすぎておもろい。さすがにサーベルで人間刺したら刃に血糊くらいは付けたほうがいい。徹底的に血が出てこない上に、じゃあその分をトマトでグロ・ゴア演出する気か!?と思ったら全然そんなことない。実際トマトの果汁って血に間違えるほど濃くないよな、ということが分かる。あとめちゃくちゃハリボテのトマトとかも観られる。すごい映画だ。

途中から好きになってきたディクソンくんが最後まで生き残ってくれたので良かったです!いやラスト!どうにかしてくれほんと。わざとああいうのをおちょくってるのは分かるけどもう逆にムカつくレベルだよ。

いい映画でした。 何事も自分の目で確かめてみるのがよいですよ。

 

おわり