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日和るな!!!!!

日和ったわけじゃないと思います(そうだね)

『身代わり忠臣蔵』を観てきました。めっちゃ面白かった。とくにラグビーが始まったシーン、オモロすぎて劇場で震えていた。

最終的には飛ばしすぎじゃねか!?!?ってくらい倫理観皆無になるのでご年配方が「けしからん!!!」とならんかちょっと心配だったですが…そこに至るまでにいろいろあって吉良家にも大石殿にも肩入れするようになっているので、まあ大丈夫でしょう。しらんけど。

ただ、面白かったところはめちゃくちゃ面白かったけどやはりというかなんというか、話をまとめる箇所を感動に頼り過ぎじゃ…ね…?と思った。せっかく、せっかくこんなに面白いのに!!!!あそこまでめちゃくちゃやるなら史実もめちゃくちゃにしていいまである。これは完全に個人的な話で、史実は史実としてちゃんと締めたのが偉い!っていう人もいると思う。

私としては予告のお祭り映画感ですごく面白そうだな~!!ってなって、このテンションの明るい映画でいてくれるなら絶対見たい!!と思いながら初日に見に行ったので、「馬鹿騒ぎしてむちゃくちゃして観終わったあと気持ちがいい」みたいなものを求めており、やっぱりだめだったな…と思って帰ってきた次第です。

しっかりした泣けるドラマがないと映画になっちゃいけねーのかよ(でしょうね)
いや分かる。こんなこと言ってるけど、趣味とはいえお話考えていると絶対にそうなる。笑いだけで構成するなんて至難の業だと思う。

だいたい、受け手として考えても120分連続で「笑えるシーン」をお出しされて最後まで笑えているか自信はない。コント番組なら60分の中でいくつも設定や場面を変えることができるけど、映画じゃそうもいかないし。原作小説があるらしいので小説も今度読んでみようと思いますが、小説でも同じく一冊丸ごと笑え!!!みたいな作品ってあんまないんじゃないかな。

唯一いままで一冊全部ニッコニコで読んだのって朝井リョウさんの「風と共にゆとりぬ」くらいかも。あれかてエッセイだし丸ごと同じ舞台設定(?)の話ではないけども。

いやめちゃくちゃ面白かったよ!!!これは本心からの言葉で、めちゃくちゃ面白かった。
脚本のギャグもムロツヨシさんや瑛太さんをはじめとする俳優陣の演技もいちいち面白かって、演出もエンジンかかってきたな…ってなってからずっと面白かった。序盤はちょっとテレビサイズのコント番組を見ている気分になるかもしれないけど、後半になるにつれてしっかり馬鹿騒ぎが見られるので観に行く予定の人は安心してほしい。(とくに序盤、なんか効果音が笑わせ狙いでうるせえのぉと思ったけど後半は全然気になりませんでした)

ただ、そう、こんなに面白いんだから駆け抜けてくれたらよかったのに!!!!!!と思わないでもない。

けど、まあ個人的に予告で求めてたものが割合としては少なめだったのでエーン😭となっているだけです。話をまとめる箇所を感動に頼り過ぎじゃないか、とは言ったけれど、それは要するにちゃんとまとまっていたということでもあるかと…たぶん…

いや実際腹抱えて笑えればいいなと思っていったので、後半ボロボロ泣いてて、そのあと爆笑して、またボロボロ泣いて、見事に感情を操られてはおった。

あ~~~~~~でもいつの日か、笑いで話をまとめてくれるような作品に出会えたらいいなと思う。

この話をするために一回「笑いの大学」を見直そうと思ったらどこも配信していなかった。昔近所のTSUTAYAで借りられたけどいまそのTSUTAYAいなくなってしまったし。せちがらですわね。DVDはあるようなので、懐に余裕ができたら買っておこうと思います。

そういえばもう一個だけ、「女」のキャラクター?役割?としての使い方がなんでそこだけまだ昭和?と思った。バカ殿的というか。

私もバカ殿をゲラゲラ笑いながら見た世代なので強く言えるわけではないんだけど~~~なんだろうこの~~~小道具感?おっぱいしか見えてない感じ?があった。おっぱい、いいけどね。その割に良妻っぽい大石の妻はフォーカスされてないというか。バランスが悪かったなと思う。孝証と蔵助の友情と忠臣蔵ストーリーにフォーカスするのであれば確かに大石の妻にフォーカスする必要はないんだけど、そうなると桔梗さんが浮く。上野介キショ…と思わせる以外の明確な役割がないというか。

いや、分かってる。大丈夫、桔梗さんは孝証が身代わりを請け負うきっかけになったり発破をかけたりしてたやんね。だから存在自体には意味があるんですけど。
ただそれが、孝証と蔵助ちうダチ✊の各陣営良バランスに対し、彼らに関わる女性たちとしてバランスが悪いと感じているんだと思う。

頭ん中で桔梗さんを「ビンボで哀れな身の上だけど孝証には優しい下男」に置き換えてみてもストーリーに違和感なくね?とおもう。

いやあるわ。分かりました。「ビンボで哀れな身の上だけど孝証には優しい下男」という慈悲ある存在かつ男だと、蔵助と属性がカブりすぎるんや。そしたら蔵助のために、という孝証の献身がぼやけるやね。そういうことですよね?(エー?)

別に、この世に男と女とそれ以外しかいないんだから1/Xでどれかでなくてはならないんだろうけど、そこ別に女じゃなくてよくね?みたいなところで女が使われるので「うーん?」と思ってしまいました。けど見ただけの人間より書く側もいろいろと考えているはずなので、まあ軽々しくなんかチガくね?というのもね、ほどほどにしようと思います。バカ殿の風はたしかにあったと思うけども。

原作も読んで、どこからどこまで映画オリジナルなのかとか、別作品も観てみて手癖なのか考えあってのことかとかもちょっと考えてみようと思います!ほなね!

おわり

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